酒造りの後に残る酒粕の利用法は、どの酒蔵も趣向をこらしているところ。
搾って板のようになった板粕をあぶって、酒の肴におすすめしたりしています。
酒粕も大吟醸や、純米酒など酒の種類や使う酒米によって味わいも変わります。
袋搾りか機械搾りかによっても、酒粕のゆるさ加減があり、池亀では試行錯誤の末に、
「酒蔵の奈良漬け」が生まれました。
保存料、甘味料などは無添加で、瓜、酒粕、塩のみを使った昔ながらの奈良漬けです。
これを肴に、酸味のある黒兜があうとは、お客様からの声。今年は倍の瓜を仕込みました。
濃いべっこう色になる日まで、ゆっくりと熟成させていきます。