特定名称酒(吟醸・純米・本醸造)の仕込み水は、筑後川の伏流水の中で最も酒造りに適した水を選んで使用しています。明治時代初期に筑後川の水を使用した新しい醸造法を考案し、筑後地方の酒造りに貢献した初代源蔵の想いが受け継がれています。
品種は福岡・糸島産山田錦、福岡県産夢一献。大量の水で洗い、ぬかを完全に洗い流すことで、きれいで素直な味わいの酒が生まれます。原料米の水分が酒の品質に影響を与えるため、原料米の水分管理も適切に行っています。これによって良い麹ができ、品質の良い酒になります。
元気な酵母で発酵させるため、自社で育てた「自家培養酵母」を主に使用しています。焼酎で使われる黒麹を日本酒(純米吟醸 黒兜)に使用しているのは、全国でもごくわずかです。
>酵母を育てる分析室の様子
特定名称酒では、瓶詰め後、お燗のようにやさしく火入れする「瓶燗火入れ」を行なっています。火入れのあと冷蔵された商品は、出荷時に冷蔵庫から出され、ラベルを貼ってすぐに出荷。お客様に一番おいしい状態でお届けできるよう心がけています。
良質の原料を使い、酒米別に使用量を記録することで、安心できる酒造りを行なっています。低温での「瓶貯蔵」、「低温タンク貯蔵」など、日本酒のフルーティな香りや繊細な味わいを可能な限り損なわないような管理をしています。また、雑菌汚染を防ぐため、手洗い、タンクや道具の殺菌に気を付けています。