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2012.6.25 / その他, 蔵人ブログ

夏の甘酒仕込み

冬のイメージのある甘酒。でも本来は夏の飲み物。
俳句では夏の季語にもなってます。
栄養豊富な甘酒は、夏バテ予防にピッタリなんです。皆さんご存じでしたか?

冬に日本酒の仕込みで忙しい酒蔵も、夏はヒマなもの。
そこで昔の酒蔵は、夏の仕事として麹(こうじ)を造り、甘酒を仕込んでいました。

最近は健康志向の高まりで、甘酒や塩麹がブーム。
弊社でもこだわりの「生」甘酒の仕込が復活しました。


蒸したお米にこうじの種(麹菌の胞子)を振って、30℃で一晩置きます。
するとほら、お米の表面にぽつぽつと白い斑点が。見えますか?
胞子が発芽して、こうじ菌が生えています。


もう一晩置くと、写真のようにお米全体がこうじ菌におおわれます。
雪のように白くて、表面がふわっとしている。

良いこうじを造るには、夜中に手入れが必要。
手入れをしないと、温度が50℃以上になってこうじ菌が死んでしまいます。


お湯の中に、ホカホカ出来立てのこうじを入れて甘酒の仕込み完了。

仕込み後の温度が55~58℃が理想。
低くても高くても美味しい甘酒はできません。


冷えないように、一晩保温して出来上がり!
おかゆのように、とろとろで濃厚な甘酒です。

甘酒には、酒粕をお湯で溶いたものと、こうじで仕込むものの2種類があります。
こうじで仕込んだ甘酒はアルコール分は0%
お子様も安心して召し上がれます。


お米とこうじの両方を使用した甘酒が多い中、弊社の甘酒は贅沢な「こうじ100%」
しかも「生」なので、酵素・ビタミンなど火入れ殺菌で壊れやすい成分もそのまま含まれています。

常温で販売の殺菌された甘酒には大切な酵素の活性はなく、栄養成分も減っています。

夏に栄養たっぷりの甘酒を飲むことは、昔の人の知恵です。
夏バテの時には冷やした生甘酒をどうぞ!

   こうじ100% 池亀の「生」甘酒 350mlペットボトル ・・・ 360円(税込)

   ※冷蔵庫で保存厳守。冷凍すると長持ちします。

 

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