食と酒のお話 一覧

2011.12.7 / 蔵人ブログ, 蔵見学, 食と酒のお話

塩麹を作る会 と 蔵見学

11月26日(土)塩麹を作る会を開催しました。


(かわいいチラシは、webクリエーターの三迫 太郎さん作)

講師は、料理家の井口 和泉さん(http://izumingocurry.blog68.fc2.com)。
参加者は、元気計画の皆さんと告知を見て集まっていただいた8名。

まずは塩麹作りから。

塩麹は、弊社で造った真っ白い甘酒用の麹に自然海塩と水を混ぜるだけ。
でも、料理に使えるようになるまでに常温で10日ほどの熟成が必要。
皆さんお家に持って帰り、1日1回かき混ぜるようにとの説明。
やはり、おいしい料理にありつけるには、しばらく我慢が必要のよう。

次は、甘酒水キムチ。

弊社の「生」甘酒を使った簡単レシピ。
材料は、白菜、大根などの野菜、生姜、塩、甘酒、リンゴジュースなど。

井口さんのレシピに従い材料を混ぜ、完成。

そのまま食べてみた。さっぱりとした浅漬けのよう。

これはこれでおいしいが、冷蔵庫でしばらく発酵させると、
酸味とうまみが増しておいしい水キムチになるそうだ。

土鍋のご飯が炊き上がる間、皆で弊社の工場見学。


仕込蔵入り口


これは酒米、山田錦50%精白
弊社 看板商品 「純米吟醸 黒兜 山田錦」に使う米です。


こちらはお酒を搾る機械(圧搾機)
この機械から板状の酒粕が出てくる。


麹を造る部屋・・・麹室(こうじむろ)
麹の出来具合でお酒の味が決まるといっても良いくらい、麹造りは大事な工程。
日本酒仕込みのシーズン中は、雑菌予防のため部屋の中は見学ができません。


こちらは温度コントロールのできる仕込みタンク
現在「純米吟醸 黒兜」のもろみが発酵中です。


タンクの中は、プチプチと炭酸ガスが出て、果物のようなイイ香りが漂っています。


大正時代の蔵。大きな梁は100年以上前の松。


古い冷蔵庫。昭和20年代のもので、タンクごと冷やす冷蔵庫は当時めずらしかった。
今も現役です。
渋い感じでかっこいい?との意見も。


こちらは製品の冷蔵庫
こだわりの日本酒やリキュールは、生で瓶詰めして瓶のままやさしく殺菌
(瓶燗/びんかん)、品質を考え0から5℃で保管しています。

蔵見学が終わり、お待ちかねの食事タイム。


土鍋炊きのご飯、ふっくらおいしそう! 塩麹に漬けてうまみが増した豚バラ肉を、
昆布だしのなかでしゃぶしゃぶ。


豚肉とスープを炊きたてのごはんへ。水菜を添えて「塩麹豚肉のスープかけご飯」の
出来上がり!

食べてみると・・・うまい!
さっぱりした味わいの中に塩麹と出汁うまみがしっかり効いている。

出汁のうまみだけでない、塩麹と奏でる今まで味わったことのない複雑なうまみ。
酒蔵に生まれ、麹は身近にあったけど、塩麹で料理をしたのは正直初めてです。


これは弊社の甘酒。 麹100%、しかも火入れをしていない「生」なので、
酵素が生きているし、ビタミンなどの栄養素も壊れていない。

だから、弊社の生甘酒を使えば、塩を入れるだけで塩麹ができあがるのではないかと
思い、塩麹の会の後、いろいろ試してみました。

即席の塩麹 ・・・  塩甘酒(生甘酒 100 ml+塩 10から 13 g)

豚肉や魚を塩甘酒に1晩漬けるだけで、うまみたっぷりの粕漬けのようなあじわい。
焼いて食べるとご飯にぴったりのおかずでした。

塩麹料理をしたいときに「発酵させることなくすぐに試せる」のが便利です。
初心者の方にも失敗無く、いろいろ試せると思います。

池亀 生甘酒 350 ml」・・・ 飲んでももちろん美味しいが、
塩を加えれば即席の塩麹ができあがる。
くるめ道の駅、まちの駅 とす、川の駅 船小屋 恋ぼたる、
弊社 直売所 かめのこ で販売中。