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2013.7.2 / 蔵人ブログ, 酒造り

梅酒仕込み2013

今年も梅酒の仕込みシーズンがやってきました。
弊社は、「完熟梅」を使用するので 青梅よりも時期が遅く、
6月末~7月上旬に 仕込みます。


こちらは福岡県立花町の梅、黄色く熟してほのかに紅色。
辺り一面、桃のような甘い香りが漂います。


大分県大山町の梅。
サイズは3L、グレードは秀、キレイな梅です。

「完熟梅」は、熟して木から落ちる寸前の梅を
農家の方がひとつひとつ丁寧に手作業で収穫したもの。

青梅を放置しても熟しますが、
美味しい梅酒にはなりません。

理由は酸味が落ちるから。
木で熟した「完熟梅」は酸味が落ちないので、
華やかな香りとともに酸の立ったすばらしい梅酒になります。

「完熟梅」はほとんど加工用で使用されるので、
あまり販売されていません。
だから、家庭で梅酒を仕込むときは、「青梅」が無難。

売れ残って熟した梅を「完熟梅」と勘違いして、
梅酒を仕込まないでくださいね。


梅はキレイに手洗いをして、
米焼酎、日本酒、砂糖などと一緒にタンクに仕込みます。


水で洗って、お酒に漬け込むと、
梅の実はキラキラ輝くようにキレイです!


こちらは仕込後4日目の状態。

時間とともに、梅のエキスが徐々にお酒に移行し、
梅の鮮やかな黄色は少しずつ色あせます。

このまま1年じっくり寝かせて熟成させると、
琥珀色に輝く、華やかな香りの梅酒になります。

 

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